潤建築のつくる家

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この八ヶ岳南麓の気候風土と、住まわれるご家族の暮らしを考えた、手刻みによる木の家づくりをしています。

潤建築の本拠地である北杜市エリアは、標高600〜1200mに位置しています。夏は涼しく、カラッとした、気持ちのいいところです。北に八ヶ岳、南に南アルプスという素晴らしい眺望を活かすような開放的な空間を作りたいと思っています。また冬はそれなりに寒いので、自然素材による断熱施工をし、薪ストーブで暖をとるような計画をします。

森に立っている木のいのちを、そのままに活かすような家づくりをめざしています。四角く製材された角材だけではなく、曲がり材などを、その自然な姿のままに梁に使うなどといった仕事もおもしろいと思っています。

木のよさを最大限に引き出すために、木を一本一本見て、適材適所に墨付け、刻みをする「手刻み」にこだわっています。木は工業製品とちがって均一ではなく、ひとつひとつクセや個性をもっているからです。

地元の木を使うことも、大切に思っています。その地で育った木は、家の材になっても、この気候風土に合っているからです。伐採も業務として行っていますので、これから家を建てられるという場合には、敷地にある木を伐採して使うこともできます。

どんな家づくりをしているのですか?

潤建築では、どのような工法を採用していますか?

「木組み」という伝統的な木造軸組住宅の作り方で、木を見せる家づくりをしています。プレカットでなく、大工の手刻みで一棟一棟、手づくりしています。

木材はどこのどんな木を使っていますか?

できるだけ地元の木を使うようにしています。韮崎の樋口製材、南アルプスの木の国サイト、富士川町の峡南森林組合などで材を調達することが多いです。高温乾燥材は手刻みには向かないので、天然乾燥か低温乾燥の材を使います。伐採も行っているので、ご要望により、家を建てる敷地の木を伐って、天然乾燥して使うこともあります。樹種はスギ、マツ、ヒノキなどを多く使います。

断熱についてはどのような考えをおもちですか?

このあたりは冬が寒い、気候区分でいうと3地域、4地域のところも多いので、適切な断熱が必要となります。ただし、グラスウールやスタイロフォームの化学系や、木を覆ってしまう吹き付け系の断熱材は使わずに断熱したいと考えています。フォレストボードやウッドファイバーなど木質系、あるいはペットボトルを再生したバーフェクトバリアなどを使います。また、どの程度の断熱性能をもたせるべきかは、暖房方法にもよると思っています。

土壁もできますか?

地元に、土壁を塗れる左官職人(平嶋左官さん)もいますので、連携して土壁施工をすることができます。寒冷地ではありますが、土という素材がもつ熱容量の大きい蓄熱性能を活かし、場合によっては自然系の断熱材も組み合わせながら、土壁を施工することもできます。ただし、土壁は何段階かに分けて塗り、乾きを待って次の工程に進むので、それなりに時間がかかりますし、凍る時期には土壁を塗ることができないので、スケジュールに余裕があることが大前提のなります。土壁の下地となる竹小舞を編んだり、荒壁をつけたりする工程を、結い作業やワークショップで行うこともできるので、家づくりを家族の体験として楽しみたい方には、お勧めです。ぜひご相談ください。

暖房は何がおススメですか?

熱容量が大きく、身体の芯まであたたまる、輻射系の暖房として薪ストーブやペチカをお勧めします。ストーブの選定、薪の調達、煙突掃除なども潤建築の得意分野です。

建具や家具も作るのですか?

建具は地場の建具屋さんにペアガラスを入れた木製建具を作ってもらうというのが標準仕様です。家具は、ご要望により、大工つくりつけの手づくりキッチン、本棚や整理棚などをつくることもできます。

床や屋根の標準的な仕様を教えてください。

床は、スギの厚板のフローリングまたは畳。足当たりのやわらかさ、ゴロンと寝っころがれること、冷たくないことなどいいことがたくさんあります。屋根はガリバリウム鋼板や瓦が主です。

防蟻処理などはしますか?

クリなど、土台に腐朽しにくい材を使うことで、化学的な防蟻処理はしないですむようにしています。

工期はどれくらいかかりますか?

規模にもよりますが、手刻みでするので、工事契約を結んでから、最低限8ヶ月くらいは見ていただければと思います。ただし、冬場の凍結がありますので、基礎工事の着工をいつにするかなどは、綿密に打合せをして決めます。また、湿式工法である土壁を採用する場合には、もう数ヶ月かかりますのでご承知おきください。

設計者の設計での施工もしていただけますか?

潤建築では設計施工が主体ですが、施主様が依頼したい設計者の設計での施工をすることもできます。木組みの構造や木の使い方などについては、大工側からの意見も伝えながら、施主様と設計者と三者で充分に話し合いながら進めていきます。

ちょっとした修繕や改修でもお願いできるのですか?

一部腐朽していたんでしまったウッドデッキの修繕、雨樋の割れ、水回りの不具合、薪小屋作りなど、小さな仕事でもいたします。身近な住宅医としてとらえていただければと思います。どうぞ、気軽にご相談ください!

土地選びの相談にも乗っていただけますか?

直接には不動産業はしていませんが、立地条件や地元の気候風土については、アドバイスができますので、家を建てられる土地を購入するかどうか迷っておられるような時には、ご相談ください。