八ヶ岳らしい家づくりを考える会

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建築物省エネ法の省エネ基準が2020年に義務化される予定です。土壁の伝統木造など、外皮性能を満たさないながらも自然素材だけで構成する伝統木造をはじめ、省エネに寄与する建物については「気候風土適応住宅」という、外皮性能の適用除外のルートを使わなければならないということになってきています。

そこで、2017年11月4日に、地元北杜市の設計者や大工の仲間達と、小淵沢の生涯学習センターで「省エネ計算を学び、気候風土適応住宅を考える」という勉強会を企画しました。「環境デザインサポートツール」という、設計のシミュレーションをしながら省エネ計算ができるプログラムの開発者であるつ辻光孝先生と、東京の建築士会で気候風土適応住宅の認定基準作成に取り組んでおられる高橋昌巳さんを講師に迎えました。この会を実現するために運営チームをつくり、自分たちの施工事例の省エネ計算結果を発表できるように準備。県内外の実務者に参加を呼びかけ、当日は90名を超える参加を得て、大盛況のうちに終わりました。

勉強会終了後も、引き続き、11/4の会の参加者に呼びかけ、省エネ計算を学ぶ意欲のある人たちとこれまでの準備会メンバーによる、合同の連続勉強会を開催し、省エネ計算のノウハウだけでなく、気候風土にあった設計とは何か? をともに追求しています。

また、山梨県建築士会のメンバーとして、関東ブロック大会や建築士会連合会の全国大会にも参加。全国の仲間と情報交換しながら、山梨ではどのような住宅を「気候風土適応住宅」として定義づけていけばいいか、これから考えていくための刺激を受けています。